○はじめに
今回製作するのはこちら。
ハセガワ 1/72 航空自衛隊 UH-60J(SP)
特別ヘリコプターが好きというわけではないのですが、パッケージの写真がかっこよかったのでこちらを製作します!
ちなみに、私はヘリコプターの製作は初めて。
ヘリコプターは窓が多いこともあり、マスキングや合わせ目の処理といった「手順」をどうやって組み立てていくかがポイントになるのではないでしょうか。
○実機について
さて、私は実機をほとんど知らないので、製作のモチベーションをさらに上げるためにもUH-60Jがどういう機体なのか調べてみることにしました。
航空自衛隊で運用されているH-60系ベースの捜索救難機で、あのブラックホークも同系統の機体なのですね。
ブラックホークなら私も耳にしたことがあります!
今回製作したキットは赤外線暗視装置やチャフ・フレアディスペンサーを搭載した改修型なのだそうで、機体名の末尾につく(SP)はSelf Protectionの頭文字をとったものとのこと。
当初、私は何か特別なバージョン(Special)を指したものだと思っていました・・・。
配備当初はオレンジイエローを基調とした救難塗装が施されていましたが、2005年頃より青2色の洋上迷彩に変更されたそうです。
この洋上迷彩は、同じ航空自衛隊のF-2が有名ですね。
前述のように私はヘリコプターが特別好きというわけではないのですが、この洋上迷彩をまとったUH-60Jがシブかっこいい!
○キットについて
ベースとなるUH-60のキットに、航空自衛隊仕様のパーツやエッチングを追加したもののようです。
ただ、追加パーツの取り付け位置にガイドとなるものが見当たりません・・・。
説明書の原寸図等を参考にして、取り付け位置に穴を開ける等の加工が必要となってくるようです。
エッチング以外の新規パーツは全てプラスチックで再現されており、レジン等のパーツはありませんでした。
ドアは別パーツ化されているので開状態での製作も可能、そして着座姿勢のみならず立位をとったフィギュアも付属しています。
今回は使用しませんでしたが1/72スケールのフィギュアということもあり、とっておけば様々な場面で活用できそうですね。
あと、ベースキットが古いこともあるのでしょうか、いくつかのパーツにはバリもみられました。
仮組みも大切になってきそうです。
○製作開始
最初にデカールをスキャンして、PCにデータとして残しておくことにしました。
結果として今回は使用しなかったのですが、万が一の保険ということでデータがあれば精神的にも余裕がでてきます。
次に追加パーツの取り付け穴を開けていくことにします。
このような作業は取り回しや計測がしやすい、素の状態で行うのが良いと考えました。
説明書を参考にパーツに穴を開けていくのですが、曲面に定規をあてるのは難しいので指定の数値に切りだしたマスキングテープも活用していきます。
あと、パーツに取り付け用のピンがあるものに対しては、余裕をみてピンの径プラス0.05~0.1mmで穴を開けました。
ピンと同じ径だと、塗装後に塗膜の厚みが加わって入らなくなるおそれがあると感じたからです。
また、エッチングは塗料の食い付きを良くするため、あらかじめ800番のペーパーで磨いておきました。
今回はこんなものも用意してみました。
プラッツ:1/72SH-60J用エッチングパーツです。どうしてもUH-60J用を見付けることができませんでした…。(涙)
厳密には違う部位があるのかもしれませんがここは雰囲気重視ということで、実機写真を参考に使用できそうなパーツを流用していくことにします。
具体的にはコクピットの計器盤、シートベルト、フロントウィンドウのワイパー、救助用ホイストのフック(パーツC5)等です。
○内装製作からマスキング、そして外装の合わせ目処理へ
このキットはウィンドウのパーツが外側から取り付けられるようになっていました。
そのため、ウィンドウのパーツは塗装後に取り付けることにします。
内装のパーツを胴体に接着する前に、裏側からマスキングテープを貼っておくことにしました。
内装のパーツを接着してからでは、マスキングテープの貼付が難しそうです・・・。
さらに、外装塗装時に隙間から内装への吹きこぼれを予防するため、ドアのパーツに対しては四辺に内側から瞬間接着剤を塗布して「目張り」をしておきました。
胴体のパーツ取り付け穴に対しても目張りをしますが、穴が埋まってしまっては本末転倒です。
ここは接着剤ではなくプラ版の小片を裏側から貼ってもよいかもしれません。
コクピットは形状が複雑で範囲が広いため、ティッシュペーパーを詰めてマスキングしました。
コクピットには計器板等のパーツがあるので、破損しないようにそーっとやさしくティッシュを詰めていきます。
スタブウイングと胴体の接合部はパテを使用して、ラインが滑らかにつながるよう整えてみました。
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