○塗装をはじめる
車体の工作がだいたい済んだので、そろそろ塗装に移ります。
この車両は内装も丸見えなので、内装の塗装 → 内装をマスキング → 車体外装の塗装という順に行っていくことにしました。
内装はメーターパネル周りから!
塗装の順番は、Mr.カラー:マホガニーを吹く → AK interactive:HEAVY CHIPPINGを吹く
→ Mr.カラー:ダークイエローを吹く → ダークイエローの塗膜を削ってチッピングを施す
→ メーターのデカール貼付 →スミ入れとウォッシング
→ ガイアカラー:フラットクリアーでつやを整える、という順番で行いました。
メーターにはエポキシ接着剤を盛りつけて、ガラス面の再現をしてみました。
車体の内装でダークイエローの部分は、メーターパネルと同じ手順で塗装を行いました。
ちなみに、この時点でチッピングはしていますが、ウェザリングはしていません。
地面との統一感が得られるよう地面の作成するときに、一緒にウェザリングを実施していく予定です。
あと、後部のドアが位置するところは車体上下のパーツを接着する前に、マスキングテープで覆っておきます。
車体上下を接着したあとだと、マスキングが面倒になります・・・。
無線機は0.2mmの銅線を用いて、パイピングをしてみました。
内装の塗装が終わったら車体の上下パーツを接着して、外装の塗装に移ります。
まずは車体下部から塗装を始めていくことにしました。
今回は車体下部に、重曹を含ませた溶きパテを塗布して泥のテクスチャーを付けてみました。
この方法は再塗装する手間がかかりますが、テクスチャーがガッチリと固定されるのでけっこう好きです。
ピグメントのように触れたらぽろぽろととれてしまう、ということが無いのが良いところ。
重曹を多めに含ませて何層かにわけて塗布すれば、厚めの盛りつけも可能です。
ちなみにこの作業で、同時に押し出しピン跡やキズを隠してしまうこともできます。
フェンダー裏面には押し出しピン跡がありましたが、重曹を含ませた溶きパテを厚めに塗布して無理矢理消してしまいました。
次に車体上部の塗装へ。
今回制作している車両は第二次世界大戦を戦い抜いた車両でもあるので、説得力を増すためにもかっこよくチッピングを施したいところ。
しかし、1/48ではより繊細にチッピングを施さないとスケール感を損なうことになり、車両の塗装に斑点模様がついているだけのようにも見えかねません・・・。
そこで今回は、いわゆるヘアスプレー技法を試してみます。
昨今はこの技法に適した専用の表現液も発売されていて、今回使用したのはAK interactive:HEAVY CHIPPINGです。
ちなみにAK interactiveではHEAVY CHIPPINGとWORN EFFECTSの2種類がありました。
HEAVY CHIPPINGは派手に、WORN EFFECTSは控えめなチッピングが出来るようです。
それでは実際に試してみましょう。と、その前に内装にティッシュを詰めてマスキングをしておくの忘れないようにします。
最初にMr.カラー:マホガニーを塗装、そのマホガニーが乾燥したらHEAVY CHIPPINGをエアブラシを用いて吹き付けました。
HEAVY CHIPPINGは希釈せずに吹きつけが可能みたいですがエア圧を高めに設定した方が、吹きつけがスムーズになるように感じました。
(上記画像にして車体上部にも広範囲にダークイエローの面があるのは、内装塗装時にフチの部分の塗り残しを防ぐために余裕をもって塗装したためです。
こういったところ塗り残しって、意外と目立つように感じるのです・・・)
次に車体色としてMr.カラー:ダークイエローを吹き付けます。
そのダークイエローが乾燥したらいよいよチッピングを施しますが・・・。
水を含ませた筆で塗装面をこすっていったのですが、全然塗装が剥がれません…。
AK interactiveのHEAVY CHIPPINGとWORN EFFECTSって、上に塗装する塗料は水性のものを使用した方が良いのですね・・・。
ただ、爪楊枝等も用いて強めに引っ掻いたら、良い感じでダークイエローが剥がれてきました。
しかし、調子に乗ってガリガリ擦ると下地まで剥がれてしまうので、力加減に注意が必要です。
ちなみに、この作業で予想外の活躍をみせてくれたのは、タミヤの調色スティックでした。
私が使用している調色スティックは購入してから10年近く経ちますが、未だに現役です。(笑)
コスパ良すぎ!
ダークイエローを剥がし終えたらデカールを貼付して
→ タミヤエナメル:ジャーマングレイを用いてスミ入れ
→ ガイアカラー:フラットクリアーでコーティングの順で仕上げてました。
基本塗装が終わったら、冬季迷彩へ。
冬季迷彩はタミヤアクリル:フラットホワイトをエアブラシで吹き付けて
→ アクリル薄め液を含ませた筆で部分的に剥がしてから
→ フラットクリアーでコーティングという手順でいってみました。
せっかく雪景色の情景を作るので、迷彩効果で景色に少しでも溶け込んでもらおうと意識的にホワイトをあまり剥がさなかったのですが・・・。
しかし、ホワイトの迷彩でダークイエローのチッピングがほとんど隠れてしまいました・・・。
表情も画一的な印象を持ちます。
もう少しベース塗装を考慮して、冬季迷彩の剥離をコントロールしても良かったかもしれません。
冬季迷彩でもAK interactiveの剥がれ液を使用して、剥離の表情を変えてみるのも面白そうです。
次回作に活かしていきたいところです!
あと、冬季迷彩を施した後にMIG productions:BROWN for Dark Yellowを使用してみました。
これにより色調が整って、塗装の表情が落ち着ついた印象を持ちました。
塗装を終えたら車両に付属品やアクセサリーを付けていきます。
パッケージアートを観察すると、車体前面の履帯や側面にぶら下がっているアクセサリーはワイヤーのようなものでぶら下げているようです。
これを0.1mmの銅線を使用して再現してみることにしたのですが、予想以上に難しい・・・。
パーツが小さく、また銅線も細いために指では取り回しが上手く出来ません。
結局、ピンセットの二刀流にて対応したのですが、なんだか手術で縫合しているドクターみたいな感じに・・・。
さらにこのあと、銅線を着色するのですが、これもまた細かくて塗り分けが難しい!
あらかじめ銅線を染めたり着色できたりするものがあると便利そうなのですが・・・。
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