タミヤ 1/12 ドゥカティ916(その3・塗る)

 

○塗装を始める

外装部品の下準備がだいたい整いました。そろそろ塗装を始めていきます。

さて、そこで外装色のレッドです。特に車やバイクにとっては奥の深い色に感じます。

実車を持っていた私なりの916のレッドには、朱色に近い明るいイメージがありました。

そこで今回は以下の3色を用意してみました。

・Mr.COLOR:スーパ-イタリアンレッド

・フィニッシャーズ:ブライトレッド

・フィニッシャーズ:ピュアレッド

そして実際にプラ板に試し吹きをして感触をつかんでみます。

(本番を考慮して発色に違いが出ないように、試し吹きにおいてもピンク色のサーフェイサーを事前に吹いておきました)

ここで、上記3色の私なりの印象を以下にまとめます。

まずMr.COLORスーパ-:イタリアンレッド。この中では一番濃い赤というイメージを持ちました。

次にフィニッシャーズ:ブライトレッド。この3色のなかでは一番明るい赤というイメージで、いわゆるマルボロレッドに近いと感じました。

最後にフィニッシャーズ:ピュアレッド。これは上記2色の中間的な赤というイメージでした。

濃すぎずにかつ安っぽくない上品なレッドで、916に関してはこの塗料が一番私のイメージにしっくりきました。

ということで、今回はピュアレッドを使用します!

 

レッドは隠蔽力が弱いため、隣り合ったパーツを別々に塗装すると色合いが変わってしまうおそれがあります。

そこで、今回は写真のような簡易塗装台を用いて塗装しました。

また、発色を良くするために下地には、モデルカステンの丸サフ・ピンクを吹いておきます。

 

塗装を始め出すと机の上が大変なことになってきます…。

ここは効率を最優先するよりも、ある程度はパーツの片付けを意識して塗装してしまった方がモチベーションの維持につながりそうに思いました。

どんどん塗っていってしまいます!

 

おっと!ここでサーフェイサーを吹いたら、パーティングラインの消し忘れを発見。

このパーツの成形色は削った箇所の色が黒くなるため、整形後の状態がちょっとわかりづらかったです…。再度表面を整えていきます。

 

メタリック塗装をするパーツは発色の向上を求めて、下地にグロスブラックを吹いておきました。

使用したのはMr.COLOR:ウイノーブラックです。

 

このキットはタミヤ製なので、当然塗装色もタミヤカラーのみでの指示となります。

しかし、塗膜の強さを考慮するとラッカーカラーで塗装したい部分が多々出てきます。

そこで、まずはパーツA11・23等の深いグリーンにメタリックの入ったパーツを、ラッカーカラーに置き換えてみます。

最初に実車写真やタミヤカラーで調色した色を、プラ板に試し塗りして参考にしました。

この色はタミヤカラーではメタリックグレイ5に対し、グリーン1の割合です。

当初、この配色から暗めのシルバーにグリーンを少量足せば同じようになるだろうと画策しておりました。

そこで使用したのは、ガイアカラーのダークステンレスシルバーの純色グリーン。

しかし、出来上がったものはメタリックグリーンクリスタルとでも呼びたくなるような鮮やかなものに・・・。

うーん、作戦を練り直します…。

(写真にあるプラ板の右側がタミヤカラー、左側がガイアカラーで試し塗りしたものです)

 

結局Mr.COLORフィールドグレー(2)とスーパーファインシルバーを10:1の割合で混色したものに落ち着きました。けっこういい感じです。

A2・6の上部はマスキングが難しそう形状だったので、筆塗りです。

プラモを作っているとPDCAサイクルの良い練習になりますね。(-_-;)

 

ちなみに、エンジン関係を中心にフラットアルミが塗装で指定されているところには、Mr.COLOR・メタルカラーのアルミを使用してみました。

予想以上にピカピカになっていい感じだったのですが、ただ、マスキングが困難でした・・・。

私の使用方法にも問題があるのかもしれませんが、マスキングテープに塗膜が持っていかれる場面があり、さらに触れるだけでも塗膜が落ちてくるケースが出てきました。

あと、この塗料はけっこう詰まりやすいので、エアブラシはノズル口径0.5mmのものを使用しています。

金属色に関してはMr.COLORのスーパーファインシルバーやスーパーステンレス、スーパーチタン等も使ってみました。

スーパーファインシルバーは輝度が高く、スーパーステンレスは若干黒っぽく、そしてスーパーチタンはオレンジ寄りのシルバーという印象があります。

 

エンジン等の配管には接続部のクランプをイメージして、ハセガワの曲面追従金属シートを使用してみました。

実車のイメージからエンジン関係の配管にはミラーフィニッシュを、それ以外の配管にはジェラルミンフィニッシュを使用しています。

お手軽ではありますが、けっこう効果は高いです!

 

B26・32(ブレーキのディスク)等は円形の塗り分けが必要になります。

ここはパンチコンパスを用いて、マスキングテープを円形にくり抜いてマスキングして対応しました。

外側から順に塗装していくとやりやすいかと思います。

 

外装関係は前述の通りモデルカステンの丸サフ・ピンク→フィニッシャーズ・ピュアレッドの順番で塗装しています。

外装のようにツヤが欲しいパーツは表面を濡らすように塗料を乗せていきましたが、数カ所梨地になってしまいました…。

ピュアレッドをもう少し薄めて吹いてもよかったのかもしれません。

しかし、梨地になってしまった範囲が局所的であることから、それ以上に拭き方)に問題があったようにも思います。

梨地になった箇所を中心に、スポンジヤスリ・マイクロファイン(1200~1500番程度)で水研ぎして修正します。

 

ピュアレッドを吹いた後はデカールを貼り、クリアーがけを行っていきます。

クリヤーがけに使用したのはMr.COLOR:スーパークリアーⅢです。

クリアーを吹いていたら…。おっと!着ていた衣服の繊維を巻き込んでしまいました…。

(写真ではわかりづらいのですが…)

塗装時は寒さが身に染みる真冬でした。この時期は静電気が起こりやすく、塗装の天敵であるホコリも付着しやすい傾向があります。

作業時は周囲の環境のみならず、自分の服装にも注意が必要です。

1500番のペーパーで水研ぎしてホコリを削り落として段差も消し、再度クリアーを吹き重ねます。

 

吹き重ねたクリアーが乾燥したら磨いていきましょう。乾燥期間は一週間程設けました。

使用したのはフィニッシャーズのコンパウンド3種と、ハセガワのセラミックコンパウンドとコーティングポリマーです。

 

だいぶ塗装も終わりが見えてきました。

あとはパーツF2(スクリーン)の塗り分けです。このパーツのフチには、黒いモールが走っています。

ここは曲率の大きい部分には3mmのポンチで打ち抜いた円形のマスキングテープを、曲率の小さい部分には細切りしたマスキングテープで対応しました。

 

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