アンダーカウルには緑と赤の間に白のラインが入っており、キットではそれをデカールで再現するようになっています。
しかし、白いデカールでは下の色が透けてみえる可能性があり、またラインは単純な形状でもあったのでマスキングで塗り分けてみることにしました。
カウルの塗り分け
まず該当箇所に白を吹いてから、デカールを採寸して同じ幅に切り出したマスキングテープを貼ってマスキング。
その後、上部にイタリアンレッドを塗布 → イタリアンレッドの範囲もマスキング → 下部にデイトナグリーンを塗布
の順に塗装を進めます。
塗装を終えてマスキングテープを剥がしてみたところ。
特に問題は無さそう・・・。
ただ塗装表面が多少梨地になっているのが確認できました。
次の工程ではデカールの貼付が待っています。
デカールを密着させるために一度クリアーを吹いて基本塗装を保護、その後#1200番の耐水ペーパーで水研ぎして再度表面を整えておくことにしました。
タッチアップ
水研ぎしていたら下地が見えてきてしまいました・・・。w( ̄Д ̄;)w
しかし、ここは下地が出やすいポイントが判別できたとポジティブに捉え、タッチアップで対応することにします。
上記のような場所は比較的シンプルにマスキングできそうだったので、緑と白の範囲をマスキングしてからエアブラシでイタリアンレッドを吹いて修正してみます。
こちらは何かの拍子にぶつけて塗膜が欠けてしまったと思われる場所。
全然気が付きませんでした・・・。(汗)
しかし、このようにとがっている場所は比較的ダメージを受けやすい場所だと考えられます。
ここは範囲が小さく、また塗膜に厚さを出して強度を出したかったので、筆塗りにて濃いめの塗料を置くように塗ってタッチアップしてみることにしました。
筆塗りだとムラやツヤの違いによってエアブラシで塗装した範囲と質感に違いが生じることもありますが、今後の工程でクリアーコートがあるのでおそらく目立たなくなるだろうとの算段があります。
タッチアップを終えたら基本塗装を保護するために、もう一度クリアーを吹いておきます。
クリアーコート
タッチアップとクリアー吹きが終わったらデカールを貼り一週間くらい乾燥、そしてクリアーコートへ。
クリアーコートではデカールの段差を消す目的もあるので、クリアーはたっぷり吹いちゃいます。
具体的には以下の順番で実施してみました。
(クリアーはGSIクレオス:スーパークリアーⅢを使用)
①デカールが溶剤で溶けてしまうのを防ぐため、塗料:溶剤が1:1(スーパークリアーⅢ3ml)の濃いめの塗料を吹きデカールをコート(いわゆる砂吹き)
②塗料:溶剤1:2で希釈したクリアーを吹く(スーパークリアーⅢ5ml)
③塗料:溶剤1:3で希釈したクリアーを吹く(スーパークリアーⅢ2ml)
④塗料:溶剤1:3で希釈したクリアーをもう一度吹く(スーパークリアーⅢ2ml)
と段階を踏むごとにクリアーの希釈率を上げて、都合4回吹いてみました。
クリアーを吹いたら2週間程度の乾燥期間を設けました。
そして、いよいよ研ぎ出し開始。
研ぎ出しは基本的に#1500番の耐水ペーパーを使用して水研ぎしていきますが、ほこりやデカールとの段差が目立つところは#1200番も使用しています。
この工程では表面のクリアー層のみを均していくように水研ぎしていきますが、怖いのは研ぎ過ぎによるデカールや塗装のダメージ。
そのため、ヤスリや水研ぎの水に色が付いていないか頻回に確認しながら水研ぎを進めていきました。
少しでも色が付いているのが確認出来たら、直ちに中断します!
画像は研ぎ出しを終えてから再度クリアーを吹いてみたところ。
水研ぎ直後はデカールとの段差が消えているように見えたのですが、クリアーを吹いてみたら一部に段差が見えてきました・・・。
再度、塗料:溶剤1:3で希釈したクリアーを吹いて(スーパークリアーⅢ2ml)コート→水研ぎを行います。
デカールの段差が見えなくなったら次の工程へ。
①塗料:溶剤1:4で希釈した薄めのクリアーを(スーパークリアーⅢ2ml)濡れるように吹く
②1週間程度の乾燥期間を設ける
③塗装面に梨地が確認されたので、その範囲を中心に#2000番の耐水ペーパーで局所的に水研ぎ
④GSIクレオス:Mr.ラプロスで#4000番→#6000番の順に水研ぎ(徐々にツヤが戻ってきました)
⑤タミヤ:コンパウンド粗目→細目→仕上げ目を順に使用して磨く
⑥ハセガワ:セラミックコンパウンドで再度磨く
⑦ハセガワ:コーティングポリマーでコーティング
と以上の工程を経てクリアーコートは終了としました。
長い道のりでした・・・。(-_-;)
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