○塗装
おおかた整形や加工が済んだので、そろそろ塗装に入ります。
まずは建物の壁から。
熊本城というとまず黒いイメージが浮かび、さらに高貴で威厳のある雰囲気もあるように私は思います。
ですので、なるべく汚しすぎずに清潔感ある仕上げでいくことにしました。
下地に使用したのはガイアノーツ:サーフェイサーエヴォブラック。
この下地をベースに素材が木材であることを意識して、マホガニーを上から薄く吹いて様子を見ていきました。
マホガニーはあくまで隠し味程度を意識します。
塗料が乾燥したら汚れとホコリっぽさを与えるために、Mr.ウェザリングカラー:サンディウォッシュでウォッシングしてみました。
悪くは無いのですが、少々ホコリっぽすぎたかな・・・。
もう一度上から薄くマホガニーを吹いて、調節してみることにします。
屋根裏はMr.フィニッシングサーフェイサー1500ホワイトを吹いてから、タミヤのスミ入れ塗料:ダークブラウンでスミ入れをします。
次は屋根なのですが、塗装で一番悩んだのがここで、瓦と瓦の間の漆喰をどう塗り分けるか・・・。
なにせ物が小さいし数も膨大なので、マスキングは現実的ではありません。
うーん、どうしよう・・・。(-_-;)
最初に思い付いたのが漆喰の白を先に塗装し、それから瓦の色をドライブラシで乗せていく方法です。
まずは屋根を白で塗りつぶします。
その後ドライブラシの要領で、筆で擦りつけるようにして塗料を乗せていってみたのですが・・・。
なんかグレーと白の境界がガビガビでヨレヨレになって、非常に汚らしいものになってしまいました・・・。(苦笑)
これはあかん・・・。(>_<)
作戦変更!
幸い瓦と漆喰の凹凸ははっきりしています。そこで・・・。
瓦にあたる凸部にのみグレーが乗るよう、屋根に対して水平に近い位置からエアブラシでグレーを吹いてみました。
エアブラシの位置が屋根に対して垂直方向に寄っていくと、へこんでいるところ(=漆喰)までグレーが入り込んでしまいます。
エアブラシの位置はなるべく屋根に対して水平をキープするように注意します。
結果はこんな感じに・・・。
多少吹きこぼれが生じていますが、これくらいなら修正できそうです。
悪くないかも!
吹きこぼしは少し濃いめに溶いたエナメルのフラットホワイトを、スミ入れの要領で流し込んで修正してみました。
ただ、そうすると今度は白がキツくなりすぎたように感じました。
薄く溶いたMr.ウェザリングカラー:グランドブラウンでウォッシングして明度を落としてみます。
画像向かって左の屋根がウォッシング前、向かって右の屋根がウォッシング後です。
ウォッシング後は白が落ち着いて、屋根が風雨にさらされて風化した感じが出てきたように感じます。
ネームプレートはキットに入っていた物がかっこよかったので、そのまま使用することにしました。
ここはゴールドで塗装してアクセントにしてみます。
ここまでくると塗装も終盤にさしかかります。
そして塗装が済んだパーツはどんどん組んでいきますが、ちょっとした落とし穴が・・・。
破風は屋根の裏側から滑り込ませるようにして組んでいくのですが、引き上げ式の扉を再現したプラ板が引っかかって入らないところがいくつか出てきてしまいました・・・。(泣)
他にも屋根を溝に差し込むように入れるところでも引っかかってしまい、強引にはめようとすると扉が外れてしまいそうに・・・。
結局屋根の裏側や隠れそうなところを削ったらなんとか入ったので事なきを得ましたが・・・。
加工の後の仮組みも大切なようです・・・。
画像で示したところは破風がほとんど隠れるので、追加工作もまったく意味を成さなかったりします・・・。(;一_一)
ところで大天守と小天守は窓の部分が空いているので中が見えるのですが、そのままだと筒抜けで中の構造が丸見えになってしまいます・・・。
ということでここは中が見えないように、プラ板で畳を作ってふたをしてしまうことにしました。
屋根をかぶせたらこんな感じになりました。
いい感じです♪
ちなみに少し疑問を感じたので調べてみたところ、畳には2種類の敷き方があることを知りました。
資料を読んでみたところ熊本城の当該箇所は不祝儀敷きのようだったので、そのようにしてみました。
といってもプラ板にすじを掘っただけの簡単なものですが・・・。
不祝儀と聞くとなんだか縁起が悪そうですが、現在でもお寺や和室の大広間では用いられている敷き方なのだそうです。
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