○整形と加工
上はC10・11(タンクシート)の写真です。
後面はパーツC12を接着するのですが、このパーツはC10・11との繋がりが不自然に感じます。(写真の矢印のところ)
そこでここはシモムラアレックのLAGIAを試してみました。
手作業で一定のRでフィレットをかけるのは意外と難しかったりします。
LAGIAは一定のフィレット加工を何回かスライドさせれば簡単に行えるため、このような箇所にはもってこいです。
合わせ目の処理をするパーツの接着剤の乾燥を待っている間に、どんどん整形や加工を進めていってしまいます。
D14・15(バックミラー)はサイレンサーと同様に真鍮線を用いて、位置決めと強度アップを図ります。
真鍮線を入れる穴は、まずC11(アッパーカウル)に真鍮線を通す穴を開け、D14・15を瞬間接着剤の点付けで仮止めします。そしてC11の裏側から先ほど開けた穴を基準にして、D14・15までドリルを通すとズレにくいかと思います。
これらのパーツは塗装後の接着となりさらに外装で目立つ部分でもあるため、上記作業は仕上げの工程で失敗の予防にもつながります。
ところで写真に写っている塗料皿、これはもう同じものを10年以上使っています。
確かこのお皿は10枚セットで100円ちょっとではなかったでしょうか。
とんでもないコストパフォーマンスです・・・。Σ( ̄□ ̄|||)
パーツC6はラジエーターとアンダーカウルが一体で成型されています。
これでは塗装が不便なので、切り離してしまいます。ただ、闇雲に切り離してしまうとイモ付けになってしまうため、後の固定に不安が残ります。
そこで、ここではプラ板で位置決め用のリブを設けておきました。
サイドカウルはビスで固定する方式です。しかし、バイクモデルは完成後もエンジンが鑑賞できると楽しいもの。
そこで、しっかりと固定できて尚かつ着脱も容易にできるよう、磁石を用いた固定にチャレンジしてみます。
用意したのはHIQ PARTSのネオジム磁石とマグネットセッターです。
マグネットセッターはあらかじめ裏面に糊がついており、さらに表面にはモールドも入っています。
特にキャラクターモデルではそのまま貼っても違和感なく機能しそうな、よく考えられた商品でした。
干渉せずに目立たない位置を求めて、仮組みを行いながら固定位置を検討していきます。
その結果、上の写真の位置に落ち着きました。
C11のフチに磁石を接着、C2・3の裏面にマグネットセッターを取り付けています。
なお磁石の固定にはエポキシ接着剤を使用しました。ネオジム磁石は小さいですが強力なので、しっかりと固定しておかないと外れてしまいそうなのです。
また、前述の通りセッターは裏面に糊がついていますが、これも外れないよう周囲に瞬間接着剤塗布して補強しておくことにしました。
いくら磁力が強力であっても、C11(アッパーカウル)とC2・3(サイドカウル)のみでは固定力不足で外れてしまうことが想像されました。
そこで、左右のサイドカウル間も磁石による固定を用いることにしました。
これも他のパーツと干渉しないよう固定位置を検討していきますが、磁石自体が小さいのでそこまで配置には困ることはありません。
C11(アッパーカウル)とC2・3(サイドカウル)にはリベットやカウルファスナーのモールドがありますが、この状態では塗り分けや研ぎ出しが不便そうです。
そこでC11にはアドラーズネストのリベットヘッドS、C2・3は同社ブラインドリベットヘッドSSを使用することにして一旦モールドを削り取りました。
全て削り取る前に穴を開けておいて、リベット位置を忘れないようにしておきます。
ネオジム磁石による固定に伴いC2・3上部にあるビス穴は必要なくなります。
ここは伸ばしランナーで埋めたうえで、リベット用に穴を開けておきました。
B26・32とE14(ブレーキディスク)は放熱孔が埋まっているため、ドリルで貫通させていきます。
これはバイクモデルの定番工作となるのでしょうか。ただ、数が多くて正直面倒くさいです・・・。
さらに、フチがささくれてしまったので流し込み接着剤を塗布してならそうとしたら、また穴が埋まってしまう結末に・・・。
夜な夜な一人で机に向かい、延々とドリルをまわすのです。(-_-;)
写真はフロントフォークとそれに付随するブレーキです。
ただ、キットのキャリパーは外側のみの再現で、これではブレーキとしての機能が成り立ちません。
しかもフロントなので、けっこう目立ちそう・・・。
さてどうしたものかと考えるのですが、簡単に修正が効きそうなのはアフターサービスを利用してパーツをもう一セット用意するというもの。
取り寄せたパーツからキャリパーのみ削り取り、元のパーツに移植すれば修正は簡単そうです。
しかし、アフターサービスの取り寄せは時間がかかりそう…。
モチベーションの低下を防ぐ意味でも、作業はなるべく止めずに進めたいものです。
そこで、今回は複製にチャレンジしてみました。ただ、複製といっても簡単なものです。
WAVEの「型想い」を用いて型を取ったら、そこにポリパテを流し込むだけです。
型想いを熱湯に浸し、やわらかくなったところでパーツE12・13のキャリパーの部分を押しつけます。
しかしここでちょっとした問題が…。
ポリパテは適量ラッカーシンナーを混入すると流動性が向上します。
そこで型の隅々までパテが行き届くようにと、ラッカーシンナーを入れてみたらいつまでたっても硬化しない…。
仕方がないのでとりあえず一晩寝かしてみたところ、無事硬化していました。ホッと一息・・・。
ポリパテが硬化したら整形し、元のパーツに移植します。
内側のピストン形状の部分は、3mmのプラパイプを接着してそれらしく形状を作っています。(写真のピントが合っておらず申し訳ありあせん)
パーツE12・13下端のボルト状のディティールは1本ですが、パッケージアートでは2本描かれていました。
ここはパーティングラインが通っていて、整形の邪魔にもなります。
そこで、一度キットのディティールを削り取ってしまい、パッケージアートを参考にプラパイプの輪切りを植えてみました。
(これも写真のピントが合っておらず申し訳ありあせん・・・)
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